【特集 Aug2007】監査法人イベントを120%活用しよう

論文式試験が終わったら…いよいよ就職活動がスタート!

論文式試験まで後1ヶ月を切っている。先月の特集では「精神管理」をテーマに、論文式試験直前期の乗り越えかたを探った。このラストスパートの時期の勢いを支えるのは、なんと言っても「モチベーション」である。「試験が終わったら…」「もし合格していたら…」そんな成功イメージを持つことは、モチベーション維持にとって非常に有効である。

しかも、今年度の監査法人採用市場は非常に活気あふれている。さまざまなイベントが試験前から開催されており、試験後のイベントについてもすでに申込を受け付けているものがたくさんある。今ココでイベントを十二分に活用しておけば、合格後の就職に困らないばかりか、試験へのモチベーションの高揚のためにもなる。これを逃す手はない。

そこで、maoでは敢えて、試験終了を待たずに就職活動イベントの活用法を特集することにした。


「イベント」と一口に言ってもさまざま。

最近は監査法人のイベントも盛りだくさんである。まずはそれぞれについて簡単に説明をしてみよう。
・法人説明会
なんと言ってもこれは外せない。監査法人の風土、セールスポイントを把握するためにはなんとしても参加しておきたいイベント。といっても、全受験生が参加できるように回数も豊富に用意されているため、都合の良い日取りを選ぶことが可能。
基本的に各法人の本部事務所(主に東京)の所在地で行われるが、各地方の事務所が独自に説明会を行うケースも多い。
ココで注意したいのが、「できるだけ多くの法人の説明会に参加する!」ことである。すでに「就職したい法人が決まっている」という人が、別の監査法人の説明会を聞いて、心変わりするというケースは決して珍しくない。イベント参加を待たずにうわさだけで就職先を決めるのではなく、まずは実際に足を運ぶことが大事である。

・インターンシップ
監査法人トーマツを中心に、実際の監査実務を経験させたり、M&Aなどのトピックを題材にしたりしたインターンが近年盛んになってきている。リアルな題材と、本物の会計士がいるという環境は、インターンシップならではの醍醐味である。ただし、定員が限定されているため、参加するのであれば早めに申込をしよう。
中でも、クオリティの高いインターンシップを行っているのが、「インターンシップ」と銘打ったイベントを開催した「元祖」とも言える監査法人トーマツ静岡事務所のインターンシップであろう。例年多数の参加者が集まり、今回も十分に定員が確保されている。また、監査法人トーマツ長野事務所は、テレビドラマ「ハゲタカ」をヒントにしたインターンを行う予定。詳細は明かされていないが、「ただ監査だけじゃない」インターンを体験したいのであれば、お勧めだ。
また、地方事務所の「観光資源」を前面に打ち出した事務所もある。先の監査法人トーマツ長野事務所は、国内屈指の避暑地・軽井沢でインターンシップを開催。なんとしても採用者を確保したいという意気込みの現れであろう。他にも、監査法人トーマツの札幌事務所もインターンシップを開催しており、交通費・宿泊費が不要であることを考えれば、試験後の息抜きとしても非常に面白そうなイベントである。試験後はパーッと遊びたい・・・でもお金がない。それが受験生というもの。ココは思い切ってこういうイベントを活用するのも、良い手である。

・オープンセミナー
試験前から積極的にイベントを開催している法人もある。そもそも「監査法人って何をするところなの?」という説明をしてくれたり、試験の合格体験記を語ってくれるセミナーもあるとか。大きな会場を借りることもあれば、専門学校の教室で開催されることもある。特に後者の場合は、セミナー後に懇親会を併催していることもあり、生の会計士とざっくばらんな会話を持てるという面白さもある。
ちなみに、このようなオープンセミナーは、特に参加資格を設けていないことも多い。来年の合格を目標としている方にとっても、参考情報として大いに活用できる貴重なイベントといえる。

・その他
監査法人トーマツなどでは、喫茶店を貸しきりにして「トーマツカフェ」をオープンし、受験生をおもてなしするというユニークなイベントを開催したりしており、最近のイベントは非常に多様化している。
また、中小監査法人では、法人のトップ(CEOなど)が自ら質問に答える!というイベントを行うなど、小規模だからこそできるイベントもある。大手監査法人の上層部の方は、実は実際に監査法人に入社した後もめったに会えない貴重な存在でもあり、その意味で法人トップの意見を直に聞けるイベントというのは極めてありがたいものといえる。

イベントを120%活用するための「3か条」

いつもの通り、といわれればそれまでだが、今回の特集も「3か条」をお届けしたい。

3か条その1 大手法人の説明会には必ず参加すべし
各監査法人が開催する説明会には必ず参加すること。理由は前述の通り。ここで情報収集を怠ると、それこそ一生後悔する羽目になるかもしれないのだから、ココは必ず参加することにしたい。
また、日本公認会計士協会が論文式試験直後に説明会を毎年開催している。これも特に遠隔地受験生にとっては貴重な機会であるため、ぜひとも参加しておこう。

3か条その2 とにもかくにも「情報収集」を十分に行うべし
大手も中小も、東京も地方も、とりあえずインターネットでの告知は決め細やかに行われている。中には定員制であったり、要予約であったりするイベントもあるため、情報収集をしっかりと行って、「出たかったのに出れなかった・・・」ということのないようにしたいところ。
maoでも情報収集を積極的に行って、サイト上で告知を行っているが、紹介できているのは氷山の一角。それだけイベント情報はたくさんあるのだ。

3か条その3 定員制イベントにも応募するべし
インターンシップ等のイベントは「定員制」であるところが殆ど。それゆえに尻込みする受験生が多いのだが、実は想像するほど、これらのイベントの倍率は高くない。まして今年は売り手市場であり、定員を大きく超える応募が殺到すれば、監査法人はここぞとばかりに「追加開催」を行うことが容易に想像される。
それでも抽選漏れはありうるが、実は「抽選」と言っても、少しでも熱心な受験生に参加してほしいというのが法人側の偽らざるホンネである。だから、「できるだけ早めに申込をすること」「志望動機を聞かれている場合には、しっかりと動機を書くこと」等を気をつけておけば、法人側の心象もよく参加できる可能性は高くなる。


リクルート緊急座談会でも書いたことだが、合格しただけで給料が振り込まれるわけではない。論文式試験を持って完全に気を抜くのではなく、就職活動にも高いモチベーションで臨むことが、より良い「会計士ライフ」を送るための必須項目である、というのは間違いない。気が早いといわず、しっかりと準備をしておこう。

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